このページでは、『紫式部日記』の「五壇の御修法」について、原文の品詞分解をまとめています。現代語訳とあわせて確認したい方は、紫式部日記「五壇の御修法」現代語訳をご覧ください。
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紫式部日記「土御門邸の秋」品詞分解|秋のけはひ入り立つままに
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目次
「五壇の御修法」の品詞分解
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まだ夜深きほどの月さし曇り
まだ夜深きほどの
- まだ:副詞。まだ。いまだ。
- 夜深き:ク活用の形容詞「夜深し」の連体形。夜がまだ深い。
- ほど:名詞。ころ。時分。
- の:格助詞。
月さし曇り、
- 月:名詞。
- さし曇り:ラ行四段活用「さし曇る」の連用形。雲が少しかかる。
木の下小暗きに、
- 木:名詞。
- の:格助詞。
- 下:名詞。木の下。木陰。
- 小暗き:ク活用の形容詞「小暗し」の連体形。ほの暗い。薄暗い。
- に:接続助詞。場面・状況を示す。
「御格子参りなばや」
- 御格子:名詞。貴人の部屋の格子。「御」は接頭語。
- 参り:ラ行四段活用「参る」の連用形。ここでは御格子を上げる意。
- な:完了の助動詞「ぬ」の未然形。
- ばや:終助詞。自己の願望。「~したい」の意。
「女官はいまださぶらはじ」
- 女官:名詞。宮中に仕える女性の役人。
- は:係助詞。
- いまだ:副詞。まだ。
- さぶらは:ハ行四段活用「さぶらふ」の未然形。謙譲語・本動詞。お仕えする。控える。
- じ:打消推量の助動詞「じ」の終止形。「~ないだろう」の意。
「蔵人参れ」
- 蔵人:名詞。ここでは女蔵人。
- 参れ:ラ行四段活用「参る」の命令形。ここでは御格子を上げよ、の意。
など言ひしろふ程に、
- など:副助詞。
- 言ひしろふ:ハ行四段活用「言ひしろふ」の連体形。言い合う。語り合う。
- 程:名詞。うち。間。
- に:格助詞。「~うちに」の意。
後夜の鐘うち驚かして
後夜の鐘うち驚かして、
- 後夜:名詞。夜を三分したうちの最後の時間帯。ここでは夜明け前の勤行の時刻。
- の:格助詞。
- 鐘:名詞。
- うち:タ行四段活用「打つ」の連用形。
- 驚かし:サ行四段活用「驚かす」の連用形。はっと驚かせる。
- て:接続助詞。
五壇の御修法の時はじめつ。
- 五壇:名詞。五つの壇。
- の:格助詞。
- 御修法:名詞。密教の祈祷。「御」は接頭語。
- の:格助詞。
- 時:名詞。定められた勤行の時。
- はじめ:マ行下二段活用「始む」の連用形。
- つ:完了の助動詞「つ」の終止形。「始まった」の意。
我も我もと
- 我:代名詞。自分。
- も:係助詞。
- 我:代名詞。
- も:係助詞。
- と:格助詞。引用。
うち上げたる伴僧の声々、
- うち上げ:ガ行下二段活用「うち上ぐ」の連用形。声を高く上げる。
- たる:存続の助動詞「たり」の連体形。
- 伴僧:名詞。修法で導師に従う僧。
- の:格助詞。
- 声々:名詞。多くの声。
遠く近く
- 遠く:ク活用の形容詞「遠し」の連用形。
- 近く:ク活用の形容詞「近し」の連用形。
聞きわたされたる程、
- 聞きわたさ:サ行四段活用「聞きわたす」の未然形。あちらこちらにわたって聞く。
- れ:自発の助動詞「る」の連用形。自然と聞こえる、の意。
- たる:存続の助動詞「たり」の連体形。
- 程:名詞。様子。ありさま。
おどろおどろしく尊し。
- おどろおどろしく:シク活用の形容詞「おどろおどろし」の連用形。ものものしく。大げさなほどに。
- 尊し:ク活用の形容詞「尊し」の終止形。尊い。
観音院の僧正、東の対より
観音院の僧正、
- 観音院:名詞。山城国の大雲寺内にあった院。
- の:格助詞。
- 僧正:名詞。僧官の高位。ここでは観音院の権僧正勝算。
東の対より
- 東:名詞。
- の:格助詞。
- 対:名詞。寝殿造の建物の一つ。
- より:格助詞。起点。「~から」の意。
二十人の伴僧を率ゐて、
- 二十人:名詞。
- の:格助詞。
- 伴僧:名詞。
- を:格助詞。
- 率ゐ:ワ行上一段活用「率ゐる」の連用形。引き連れる。
- て:接続助詞。
御加持参りたまふ足音、
- 御加持:名詞。密教で仏の加護を祈る儀式。「御」は接頭語。
- 参り:ラ行四段活用「参る」の連用形。謙譲語・本動詞。参上する。
- たまふ:ハ行四段活用「給ふ」の連体形。尊敬の補助動詞。「~なさる」。
- 足音:名詞。
渡殿の橋の
- 渡殿:名詞。渡り廊下。
- の:格助詞。
- 橋:名詞。
- の:格助詞。ここでは主格。「橋が」の意。
とどろとどろと踏み鳴らさるるさへぞ、
- とどろとどろと:副詞。大きな音がとどろきわたるさま。
- 踏み鳴らさ:サ行四段活用「踏み鳴らす」の未然形。
- るる:受身の助動詞「る」の連体形。「踏み鳴らされる」の意。
- さへ:副助詞。~までも。
- ぞ:係助詞。強意。「ぬ」と係り結びをつくる。
ことごとのけはひには似ぬ。
- ことごと:名詞。ほかのこと。別のこと。
- の:格助詞。
- けはひ:名詞。気配。様子。
- に:格助詞。
- は:係助詞。
- 似:ナ行上一段活用「似る」の未然形。
- ぬ:打消の助動詞「ず」の連体形。「ぞ」の係り結び。「似ない」の意。
法住寺の座主は馬場殿
法住寺の座主は馬場殿、
- 法住寺:名詞。寺名。
- の:格助詞。
- 座主:名詞。一山の寺務を統括する最高位の僧職。
- は:係助詞。
- 馬場殿:名詞。馬場に建てられた馬見所。
浄土寺の僧都は文殿などに、
- 浄土寺:名詞。寺名。
- の:格助詞。
- 僧都:名詞。僧正に次ぐ僧官。
- は:係助詞。
- 文殿:名詞。書庫。
- など:副助詞。
- に:格助詞。場所を表す。
うち連れたる浄衣姿にて
うち連れたる浄衣姿にて、
- うち連れ:ラ行下二段活用「うち連る」の連用形。連れ立つ。そろう。
- たる:存続の助動詞「たり」の連体形。
- 浄衣姿:名詞。浄衣を着た姿。
- にて:格助詞。~で。
ゆゑゆゑしき唐橋どもを渡りつつ、
- ゆゑゆゑしき:シク活用の形容詞「ゆゑゆゑし」の連体形。品があり重々しい。
- 唐橋:名詞。反り橋。
- ども:接尾語。複数を表す。
- を:格助詞。
- 渡り:ラ行四段活用「渡る」の連用形。
- つつ:接続助詞。動作の継続・並行を表す。~ながら。
木の間を分けて
- 木:名詞。
- の:格助詞。
- 間:名詞。あいだ。
- を:格助詞。
- 分け:カ行下二段活用「分く」の連用形。かき分ける。
- て:接続助詞。
帰り入るほども、
- 帰り入る:ラ行四段活用「帰り入る」の連体形。帰って中へ入る。
- ほど:名詞。様子。ありさま。
- も:係助詞。
はるかに見やらるる心地して
- はるかに:ナリ活用の形容動詞「はるかなり」の連用形。遠くまで。
- 見やら:ラ行四段活用「見やる」の未然形。遠くを眺める。
- るる:自発の助動詞「る」の連体形。自然と遠くまで眺められる、の意。
- 心地:名詞。気持ち。感じ。
- し:サ行変格活用「す」の連用形。
- て:接続助詞。
あはれなり。
- あはれなり:ナリ活用の形容動詞「あはれなり」の終止形。しみじみと感慨深い。
斉祇阿闍梨も、
- 斉祇阿闍梨:名詞。僧名。藤原道綱の次男。
- も:係助詞。
大威徳を敬ひて
- 大威徳:名詞。大威徳明王。五大明王の一つ。
- を:格助詞。
- 敬ひ:ハ行四段活用「敬ふ」の連用形。敬う。
- て:接続助詞。
腰をかがめたり。
- 腰:名詞。
- を:格助詞。
- かがめ:マ行下二段活用「かがむ」の連用形。腰を曲げる。
- たり:存続の助動詞「たり」の終止形。「腰をかがめている」の意。
人々参りつれば、
- 人々:名詞。ここでは女房たち。
- 参り:ラ行四段活用「参る」の連用形。謙譲語・本動詞。ここでは出仕する意。
- つれ:完了の助動詞「つ」の已然形。
- ば:接続助詞。順接の確定条件。「~すると」の意。
夜も明けぬ。
- 夜:名詞。
- も:係助詞。
- 明け:カ行下二段活用「明く」の連用形。夜が明ける。
- ぬ:完了の助動詞「ぬ」の終止形。「明けた」の意。
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紫式部日記「土御門邸の秋」品詞分解|秋のけはひ入り立つままに
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