このページでは、『平家物語』の「扇の的」について、原文の品詞分解と係り結び、敬語表現をまとめています。本文を短い区切りに分け、すべての語の品詞・活用・意味を確認できるようにしました。現代語訳とあわせて確認したい方は、平家物語「扇の的」現代語訳をご覧ください。
目次
「扇の的」品詞分解(1)ころは二月十八日の酉の刻ばかり
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ころは二月十八日の酉の刻ばかりのことなるに、
- ころ:名詞。
- は:係助詞。
- 二月十八日:名詞。
- の:格助詞。
- 酉の刻:名詞。
- ばかり:副助詞。程度。
- の:格助詞。
- こと:名詞。
- なる:断定の助動詞「なり」の連体形。
- に:接続助詞。~が。
折節北風烈しくて、磯打つ浪も高かりけり。
- 折節:副詞。ちょうどそのとき。
- 北風:名詞。
- 烈しく:シク活用の形容詞「烈し」の連用形。
- て:接続助詞。
- 磯:名詞。
- 打つ:タ行四段活用「打つ」の連体形。
- 浪:名詞。
- も:係助詞。
- 高かり:ク活用の形容詞「高し」の連用形。
- けり:過去の助動詞「けり」の終止形。
船はゆりあげゆりすゑただよへば、
- 船:名詞。
- は:係助詞。
- ゆりあげ:ガ行下二段活用「ゆりあぐ」の連用形。
- ゆりすゑ:ワ行下二段活用「ゆりすう」の連用形。
- ただよへ:ハ行四段活用「ただよふ」の已然形。
- ば:接続助詞。確定条件。~ので。
扇も串に定まらずひらめいたり。
- 扇:名詞。
- も:係助詞。
- 串:名詞。扇を挟んで立てた竿。
- に:格助詞。
- 定まら:ラ行四段活用「定まる」の未然形。
- ず:打消の助動詞「ず」の連用形。
- ひらめい:カ行四段活用「ひらめく」の連用形のイ音便。
- たり:存続の助動詞「たり」の終止形。
沖には平家、船を一面に並べて見物す。
- 沖:名詞。
- に:格助詞。
- は:係助詞。
- 平家:名詞。
- 船:名詞。
- を:格助詞。
- 一面:名詞。
- に:格助詞。
- 並べ:バ行下二段活用「並ぶ」の連用形。
- て:接続助詞。
- 見物す:サ行変格活用「見物す」の終止形。
陸には源氏、轡を並べてこれを見る。
- 陸:名詞。
- に:格助詞。
- は:係助詞。
- 源氏:名詞。
- 轡:名詞。
- を:格助詞。
- 並べ:バ行下二段活用「並ぶ」の連用形。
- て:接続助詞。
- これ:代名詞。
- を:格助詞。
- 見る:マ行上一段活用「見る」の終止形。
いづれもいづれも晴れならずといふことぞなき。
- いづれ:代名詞。
- も:係助詞。
- いづれ:代名詞。
- も:係助詞。
- 晴れ:名詞。晴れがましいこと。
- なら:断定の助動詞「なり」の未然形。
- ず:打消の助動詞「ず」の終止形。
- と:格助詞。
- いふ:ハ行四段活用「いふ」の連体形。
- こと:名詞。
- ぞ:係助詞。強意。結びは「なき」。
- なき:ク活用の形容詞「なし」の連体形。係助詞「ぞ」の結び。
「扇の的」品詞分解(2)与一、目を塞いで
与一、目を塞いで、
- 与一:名詞。
- 目:名詞。
- を:格助詞。
- 塞い:ガ行四段活用「塞ぐ」の連用形のイ音便。
- で:接続助詞「て」がイ音便の後で濁ったもの。
「南無八幡大菩薩、別してはわが国の神明、
- 南無:名詞。仏や神に帰依することを表す語。
- 八幡大菩薩:名詞。
- 別して:副詞。とりわけ。
- は:係助詞。
- わ:代名詞。
- が:格助詞。連体修飾。
- 国:名詞。
- の:格助詞。
- 神明:名詞。神。
日光権現、宇都宮、那須の湯泉大明神、
- 日光権現:名詞。
- 宇都宮:名詞。
- 那須:名詞。
- の:格助詞。
- 湯泉大明神:名詞。
願はくは、あの扇の真中射させてたばせたまへ。
- 願はく:ハ行四段活用「願ふ」の未然形に接尾語「く」が付いたもの。願うことには。
- は:係助詞。
- あ:代名詞。
- の:格助詞。
- 扇:名詞。
- の:格助詞。
- 真中:名詞。
- 射:ヤ行上一段活用「射る」の未然形。
- させ:使役の助動詞「さす」の連用形。
- て:接続助詞。
- たば:バ行四段活用「たぶ」の未然形。尊敬語。お与えになる。与一から神仏への敬意。
- せ:尊敬の助動詞「す」の連用形。与一から神仏への敬意。
- たまへ:ハ行四段活用「たまふ」の命令形。尊敬の補助動詞。与一から神仏への敬意。
これを射損ずるものならば、
- これ:代名詞。
- を:格助詞。
- 射損ずる:サ行変格活用「射損ず」の連体形。
- もの:名詞。
- なら:断定の助動詞「なり」の未然形。
- ば:接続助詞。仮定条件。~ならば。
弓切り折り自害して、人に二度面を向ふべからず。
- 弓:名詞。
- 切り折り:ラ行四段活用「切り折る」の連用形。
- 自害し:サ行変格活用「自害す」の連用形。
- て:接続助詞。
- 人:名詞。
- に:格助詞。
- 二度:名詞。
- 面:名詞。顔。
- を:格助詞。
- 向ふ:ハ行四段活用「向かふ」の終止形。
- べから:意志の助動詞「べし」の未然形。
- ず:打消の助動詞「ず」の終止形。「~するつもりはない」の意。
今一度本国へむかへんとおぼしめさば、
- 今:副詞。もう。
- 一度:名詞。
- 本国:名詞。故郷。
- へ:格助詞。
- むかへ:ハ行下二段活用「迎ふ」の未然形。
- ん:意志の助動詞「む」の終止形。
- と:格助詞。引用。
- おぼしめさ:サ行四段活用「おぼしめす」の未然形。尊敬語。お思いになる。与一から神仏への敬意。
- ば:接続助詞。仮定条件。~ならば。
この矢はづさせたまふな」
- こ:代名詞。
- の:格助詞。
- 矢:名詞。
- はづさ:サ行四段活用「はづす」の未然形。
- せ:尊敬の助動詞「す」の連用形。与一から神仏への敬意。
- たまふ:ハ行四段活用「たまふ」の終止形。尊敬の補助動詞。与一から神仏への敬意。
- な:終助詞。禁止。~するな。
と、心の中に祈念して、
- と:格助詞。引用。
- 心:名詞。
- の:格助詞。
- 中:名詞。
- に:格助詞。
- 祈念し:サ行変格活用「祈念す」の連用形。
- て:接続助詞。
目を見開いたれば、
- 目:名詞。
- を:格助詞。
- 見開い:カ行四段活用「見開く」の連用形のイ音便。
- たれ:完了の助動詞「たり」の已然形。
- ば:接続助詞。確定条件。~と。
風も少し吹き弱り、扇も射よげにぞなったりける。
- 風:名詞。
- も:係助詞。
- 少し:副詞。
- 吹き弱り:ラ行四段活用「吹き弱る」の連用形。
- 扇:名詞。
- も:係助詞。
- 射よげに:ナリ活用の形容動詞「射よげなり」の連用形。射やすそうに。
- ぞ:係助詞。強意。結びは「ける」。
- なっ:ラ行四段活用「なる」の連用形の促音便。
- たり:完了の助動詞「たり」の連用形。
- ける:過去の助動詞「けり」の連体形。係助詞「ぞ」の結び。
「扇の的」品詞分解(3)与一、鏑を取って番ひ
与一、鏑を取って番ひ、
- 与一:名詞。
- 鏑:名詞。かぶら矢。
- を:格助詞。
- 取っ:ラ行四段活用「取る」の連用形の促音便。
- て:接続助詞。
- 番ひ:ハ行四段活用「番ふ」の連用形。矢を弓の弦にかける。
よっ引いてひやうと放つ。
- よっ引い:カ行四段活用「よっ引く」の連用形のイ音便。弓を十分に引き絞る。
- て:接続助詞。
- ひやうと:副詞。矢を放つ音。
- 放つ:タ行四段活用「放つ」の終止形。
小兵といふぢやう、十二束三伏、
- 小兵:名詞。
- と:格助詞。
- いふ:ハ行四段活用「いふ」の連体形。
- ぢやう:名詞。「定」。小兵にふさわしく。
- 十二束三伏:名詞。矢の長さ。
弓は強し、浦響くほど長鳴りして、
- 弓:名詞。
- は:係助詞。
- 強し:ク活用の形容詞「強し」の終止形。
- 浦:名詞。
- 響く:カ行四段活用「響く」の連体形。
- ほど:名詞。程度。
- 長鳴り:名詞。
- し:サ行変格活用「す」の連用形。
- て:接続助詞。
あやまたず扇の要際一寸ばかり置いて、
- あやまた:タ行四段活用「あやまつ」の未然形。
- ず:打消の助動詞「ず」の連用形。
- 扇:名詞。
- の:格助詞。
- 要際:名詞。扇の要の近く。
- 一寸:名詞。
- ばかり:副助詞。程度。
- 置い:カ行四段活用「置く」の連用形のイ音便。間を置く。
- て:接続助詞。
ひふつとぞ射切ったる。
- ひふつと:副詞。矢が扇を射切る音。
- ぞ:係助詞。強意。結びは「たる」。
- 射切っ:ラ行四段活用「射切る」の連用形の促音便。
- たる:完了の助動詞「たり」の連体形。係助詞「ぞ」の結び。
鏑は海へ入りければ、
- 鏑:名詞。
- は:係助詞。
- 海:名詞。
- へ:格助詞。
- 入り:ラ行四段活用「入る」の連用形。
- けれ:過去の助動詞「けり」の已然形。
- ば:接続助詞。確定条件。~と。
扇は空へぞ挙がりける。
- 扇:名詞。
- は:係助詞。
- 空:名詞。
- へ:格助詞。
- ぞ:係助詞。強意。結びは「ける」。
- 挙がり:ラ行四段活用「挙がる」の連用形。
- ける:過去の助動詞「けり」の連体形。係助詞「ぞ」の結び。
しばらくは虚空にひらめきけるが、
- しばらく:副詞。
- は:係助詞。
- 虚空:名詞。空中。
- に:格助詞。
- ひらめき:カ行四段活用「ひらめく」の連用形。
- ける:過去の助動詞「けり」の連体形。
- が:接続助詞。逆接。~が。
春風に一もみ二もみもまれて、
- 春風:名詞。
- に:格助詞。
- 一もみ:名詞。
- 二もみ:名詞。
- もま:マ行四段活用「もむ」の未然形。
- れ:受身の助動詞「る」の連用形。
- て:接続助詞。
海へさとぞ散りたりける。
- 海:名詞。
- へ:格助詞。
- さと:副詞。さっと。
- ぞ:係助詞。強意。結びは「ける」。
- 散り:ラ行四段活用「散る」の連用形。
- たり:完了の助動詞「たり」の連用形。
- ける:過去の助動詞「けり」の連体形。係助詞「ぞ」の結び。
夕日の輝いたるに、
- 夕日:名詞。
- の:格助詞。主格。
- 輝い:カ行四段活用「輝く」の連用形のイ音便。
- たる:存続の助動詞「たり」の連体形。
- に:格助詞。
皆紅の扇の日出したるが、
- 皆紅:名詞。
- の:格助詞。
- 扇:名詞。
- の:格助詞。同格。~で。
- 日:名詞。
- 出し:サ行四段活用「出だす」の連用形。
- たる:存続の助動詞「たり」の連体形。
- が:格助詞。主格。
白波の上に漂ひ、浮きぬ沈みぬゆられければ、
- 白波:名詞。
- の:格助詞。
- 上:名詞。
- に:格助詞。
- 漂ひ:ハ行四段活用「漂ふ」の連用形。
- 浮き:カ行四段活用「浮く」の連用形。
- ぬ:完了の助動詞「ぬ」の終止形。並列。~たり~たり。
- 沈み:マ行四段活用「沈む」の連用形。
- ぬ:完了の助動詞「ぬ」の終止形。並列。
- ゆら:ラ行四段活用「ゆる」の未然形。
- れ:受身の助動詞「る」の連用形。
- けれ:過去の助動詞「けり」の已然形。
- ば:接続助詞。確定条件。~ので。
沖には平家、ふなばたを叩いて感じたり。
- 沖:名詞。
- に:格助詞。
- は:係助詞。
- 平家:名詞。
- ふなばた:名詞。
- を:格助詞。
- 叩い:カ行四段活用「叩く」の連用形のイ音便。
- て:接続助詞。
- 感じ:サ行変格活用「感ず」の連用形。感嘆する。
- たり:完了の助動詞「たり」の終止形。
陸には源氏、箙を叩いてどよめきけり。
- 陸:名詞。
- に:格助詞。
- は:係助詞。
- 源氏:名詞。
- 箙:名詞。矢を入れて背負う武具。
- を:格助詞。
- 叩い:カ行四段活用「叩く」の連用形のイ音便。
- て:接続助詞。
- どよめき:カ行四段活用「どよめく」の連用形。
- けり:過去の助動詞「けり」の終止形。
「扇の的」品詞分解(4)あまりの面白さに、感に堪へざるにや
あまりの面白さに、
- あまり:名詞。程度がはなはだしいこと。
- の:格助詞。連体修飾。
- 面白さ:名詞。形容詞「面白し」の語幹に接尾語「さ」が付いたもの。すばらしさ。見事さ。
- に:格助詞。原因・理由。
感に堪へざるにやとおぼしくて、
- 感:名詞。感動。
- に:格助詞。
- 堪へ:ハ行下二段活用「堪ふ」の未然形。
- ざる:打消の助動詞「ず」の連体形。
- に:断定の助動詞「なり」の連用形。
- や:係助詞。疑問。結びの「あらん」などが省略されている。
- と:格助詞。引用。
- おぼしく:シク活用の形容詞「おぼし」の連用形。~と思われる。
- て:接続助詞。
船の中より、年五十ばかりなる男の、
- 船:名詞。
- の:格助詞。
- 中:名詞。
- より:格助詞。起点。~から。
- 年:名詞。
- 五十:名詞。
- ばかり:副助詞。程度。~ほど。
- なる:断定の助動詞「なり」の連体形。
- 男:名詞。
- の:格助詞。同格。~で。
黒革威の鎧着て、白柄の長刀持ったるが、
- 黒革威:名詞。
- の:格助詞。
- 鎧:名詞。
- 着:カ行上一段活用「着る」の連用形。
- て:接続助詞。
- 白柄:名詞。
- の:格助詞。
- 長刀:名詞。
- 持っ:タ行四段活用「持つ」の連用形の促音便。
- たる:存続の助動詞「たり」の連体形。
- が:格助詞。主格。
扇立てたりける所に立って舞ひしめたり。
- 扇:名詞。
- 立て:タ行下二段活用「立つ」の連用形。
- たり:存続の助動詞「たり」の連用形。
- ける:過去の助動詞「けり」の連体形。
- 所:名詞。
- に:格助詞。場所。
- 立っ:タ行四段活用「立つ」の連用形の促音便。
- て:接続助詞。
- 舞ひしめ:マ行下二段活用「舞ひしむ」の連用形。舞い始める。
- たり:完了の助動詞「たり」の終止形。
伊勢三郎義盛、与一が後へ歩ませ寄って、
- 伊勢三郎義盛:名詞。人名。
- 与一:名詞。人名。
- が:格助詞。連体修飾。
- 後:名詞。
- へ:格助詞。方向。
- 歩ま:マ行四段活用「歩む」の未然形。
- せ:使役の助動詞「す」の連用形。
- 寄っ:ラ行四段活用「寄る」の連用形の促音便。
- て:接続助詞。
「御諚ぞ、仕れ」
- 御諚:名詞。ご命令。
- ぞ:係助詞。強意。文末に用いて念を押す。
- 仕れ:ラ行四段活用「仕る」の命令形。謙譲語。いたせ。伊勢三郎義盛から判官への敬意。
といひければ、今度は中差取って打ちくはせ、
- と:格助詞。引用。
- いひ:ハ行四段活用「いふ」の連用形。
- けれ:過去の助動詞「けり」の已然形。
- ば:接続助詞。確定条件。~ので。
- 今度:名詞。
- は:係助詞。
- 中差:名詞。
- 取っ:ラ行四段活用「取る」の連用形の促音便。
- て:接続助詞。
- 打ちくはせ:サ行下二段活用「打ちくはす」の連用形。矢を弓の弦につがえる。
よっ引いて、しや頸の骨をひやうふつと射て、
- よっ引い:カ行四段活用「よっ引く」の連用形のイ音便。弓を十分に引き絞る。
- て:接続助詞。
- しや頸:名詞。「しや」は、ののしる気持ちを表す接頭語。
- の:格助詞。
- 骨:名詞。
- を:格助詞。
- ひやうふつと:副詞。矢が飛んで突き刺さる音。
- 射:ヤ行上一段活用「射る」の連用形。
- て:接続助詞。
船底へまさかさまに射倒す。
- 船底:名詞。
- へ:格助詞。方向。
- まさかさまに:ナリ活用の形容動詞「まさかさまなり」の連用形。
- 射倒す:サ行四段活用「射倒す」の終止形。
平家の方には音もせず、
- 平家:名詞。
- の:格助詞。
- 方:名詞。
- に:格助詞。
- は:係助詞。
- 音:名詞。
- も:係助詞。
- せ:サ行変格活用「す」の未然形。
- ず:打消の助動詞「ず」の連用形。
源氏の方にはまた箙を叩いてどよめきけり。
- 源氏:名詞。
- の:格助詞。
- 方:名詞。
- に:格助詞。
- は:係助詞。
- また:副詞。
- 箙:名詞。
- を:格助詞。
- 叩い:カ行四段活用「叩く」の連用形のイ音便。
- て:接続助詞。
- どよめき:カ行四段活用「どよめく」の連用形。
- けり:過去の助動詞「けり」の終止形。
「あ、射たり」といふ人もあり、
- あ:感動詞。
- 射:ヤ行上一段活用「射る」の連用形。
- たり:完了の助動詞「たり」の終止形。
- と:格助詞。引用。
- いふ:ハ行四段活用「いふ」の連体形。
- 人:名詞。
- も:係助詞。
- あり:ラ行変格活用「あり」の連用形。
また、「情けなし」といふ者もあり。
- また:接続詞。
- 情けなし:ク活用の形容詞「情けなし」の終止形。思いやりがない。
- と:格助詞。引用。
- いふ:ハ行四段活用「いふ」の連体形。
- 者:名詞。
- も:係助詞。
- あり:ラ行変格活用「あり」の終止形。
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平家物語「扇の的」の原文と現代語訳をわかりやすく解説
このページでは、『平家物語』の「扇の的」について、原文と現代語訳を語釈付きでわかりやすく解説します。内容を理解しやすいように、本文に入る前にあらすじと登場人…
「扇の的」の係り結びまとめ
係助詞「ぞ・なむ・や・か」があると文末は連体形、「こそ」があると文末は已然形になります。「扇の的」に出てくる係り結びは次のとおりです。
| 本文 | 係助詞 | 結び(活用形) |
|---|---|---|
| 晴れならずといふことぞなき | ぞ | なき(連体形) |
| 扇も射よげにぞなったりける | ぞ | ける(連体形) |
| ひふつとぞ射切ったる | ぞ | たる(連体形) |
| 扇は空へぞ挙がりける | ぞ | ける(連体形) |
| 海へさとぞ散りたりける | ぞ | ける(連体形) |
| 感に堪へざるにや(あらん) | や | 省略(「あらん」などが省略されている) |
「扇の的」の敬語表現と敬意の方向まとめ
尊敬語
| 敬語 | 方向 | 意味 |
|---|---|---|
| たばせたまへ | 那須与一 → 神仏 | お与えください |
| おぼしめさば | 那須与一 → 神仏 | お思いになるならば |
| はづさせたまふな | 那須与一 → 神仏 | お外しにならないでください |
謙譲語
| 敬語 | 方向 | 意味 |
|---|---|---|
| 仕れ | 伊勢三郎義盛 → 判官 | いたせ |
「扇の的」の現代語訳
「扇の的」の原文と現代語訳、語釈については、平家物語「扇の的」原文・現代語訳をご覧ください。



