福岡県にある小竹石穴古墳は、横穴式石室をもつ古墳として知られています。
実際に現地を訪れてみると、その構造は「墓」というよりも、どこか別の世界へ続く通路のようにも感じられました。
この記事では、小竹石穴古墳の基本情報とともに、横穴式石室の特徴や、『古事記』に描かれる黄泉の国との共通点について、現地での体験をもとに考えていきます。
小竹石穴古墳へのアクセス
名称:小竹石穴古墳(おだけいしあなこふん)
住所:〒811-3226 福岡県福津市小竹14
駐車場:なし
公共交通:JR東福間駅から徒歩約16分(約1.0㎞)
駐車場がないため、基本的には徒歩での移動になります。
私は東福間団地内にある「Dパーキング東福間団地第1」に車を停めて歩きましたが、そこからでも10分ほどかかりました。
住宅街の中にあり、「えっ、こんなところに?」と思うような場所にあります。
車で直接向かうと迷いやすい可能性があるため、徒歩での訪問を前提にした方が安心です。


小竹石穴古墳の特徴

小竹石穴古墳は6世紀後半(古墳時代)に築かれた古墳で、横穴式の石室をもっています。
石室内へも入ることができ、実際に足を踏み入れると非常に厳かな雰囲気があり、写真を撮るのもためらわれるほどでした。
古墳が好きな方はもちろん、あまり馴染みのない方でも、どこか不思議な感覚を味わえる場所です。
ぜひ、ご自身の目で確かめてみてください。
詳しい構造や背景については、現地の案内板に説明があります。

横穴式石室とは?
横穴式石室とは、古墳の側面に入口を設け、通路(羨道)を通って遺体を納める部屋(玄室)へと至る構造をもつ埋葬施設です。
古墳時代の後期、6世紀ごろから広く見られるようになり、それまで主流だった竪穴式石室とは大きく異なります。
土の上から埋めるのではなく、横から出入りできる構造であることから、追葬が可能であったとも考えられています。
実際に入口に立つと、単なる墓というよりも、どこか別の空間へ続いているような感覚を覚えます。
黄泉の国のモデルは横穴式石室?
『古事記』には、イザナギが亡き妻イザナミを追って黄泉の国へ向かう場面が描かれています。
の入口は特別な門ではなく、現実の世界と地続きの「穴」として表現されています。
小竹石穴古墳の石室入口に立ったとき、この描写が自然と重なりました。
横穴式石室の構造は、死者を閉じ込めるための空間というよりも、どこか別の世界へと通じる通路のようにも感じられます。
古代の人々にとって死とは、断絶ではなく移行だったのかもしれません。


