万葉集「巻5-823番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑

  梅の花散らくは何処しかすがにこの城の山に雪は降りつつ

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原文

  烏梅能波奈 知良久波伊豆久 志可須我尒 許能紀能夜麻尒 由企波布理都々 大監伴氏百代

読み下し文

  梅の花らくは何処いづくしかすがにこのの山に雪は降りつつ 大監だいげん伴氏ばんしのもも

語釈
  • しかすがに【然すがに】:しかしながら。そうはいうものの。
  • きのやま【城の山】:大野山。太宰府政庁の北にある山。

現代語訳

  梅の花が散ろうとしているのはどこでしょうか。それにしてもこの大野山には雪が降り続いていますね。 大監伴氏百代

作者

 大伴百代

万葉歌碑1

万葉集「巻5-823番歌」の万葉歌碑 / 2024年10月4日訪問
万葉歌碑1の所在地
圓通閣 / 2024年10月4日訪問

場所:圓通閣(太宰府メモリアルパーク内)

住所:〒818-0134 福岡県太宰府市大佐野字野口807-128

万葉歌碑2

万葉集「巻5-823番歌」の万葉歌碑 / 2024年10月4日訪問
万葉歌碑2の所在地
太宰府歴史スポーツ公園 / 2024年10月4日訪問

場所:太宰府歴史スポーツ公園

住所:〒818-0138 福岡県太宰府市吉松4丁目1-1

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この記事を書いた人

うつ病で生きづらさを抱えていた30代の頃に、鴨長明『方丈記』を読んで大共感。「人の悩みは昔も今も変わらないものだ」としみじみ感じ、学生時代はまったく興味がなかった古文や漢文の魅力に初めて気づきました。20年計画で『源氏物語』と『万葉集』の全訳にも挑戦中。万葉歌碑めぐりや街道歩きなど歴史探訪も好きです。

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