万葉集「巻5-798番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑

  妹が見し楝の花は散りぬべしわが泣く涙いまだ干なくに

目次

原文

  伊毛何美斯 阿布知乃波那波 知利奴倍斯 和何那久那美多 伊摩陀飛那久尒

読み下し文

  いもが見しあふちの花は散りぬべしわが泣く涙いまだなくに

語釈
  • あふち【楝】:栴檀の古名。
  • ぬべし:⋯してしまいそうだ。⋯しかねない。

現代語訳

  妻が世話をしていた栴檀の花が今にも散ってしまいそうだ。わたしが泣く涙はいまだに枯れないのに。

作者

 山上憶良

万葉歌碑1

万葉集「巻5-798番歌」の万葉歌碑 / 2024年10月4日訪問
万葉歌碑1の所在地
太宰府悠久の丘 / 2024年10月4日訪問

場所:太宰府悠久の丘(太宰府メモリアルパーク内)

住所:〒818-0134 福岡県太宰府市大佐野字野口807-128

万葉歌碑2

万葉集「巻5-798番歌」の万葉歌碑 / 2024年10月4日訪問
万葉歌碑2の所在地
太宰府歴史スポーツ公園 / 2024年10月4日訪問

場所:太宰府歴史スポーツ公園

住所:〒818-0138 福岡県太宰府市吉松4丁目1-1

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この記事を書いた人

うつ病で生きづらさを抱えていた30代の頃に、鴨長明『方丈記』を読んで大共感。「人の悩みは昔も今も変わらないものだ」としみじみ感じ、学生時代はまったく興味がなかった古文や漢文の魅力に初めて気づきました。20年計画で『源氏物語』と『万葉集』の全訳にも挑戦中。万葉歌碑めぐりや街道歩きなど歴史探訪も好きです。

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