2025年6月– date –
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発心集第4-4「叡実、路頭の病者を憐れむ事」原文と現代語訳
発心集第4-4「叡実、路頭の病者を憐れむ事」 山に、叡実阿闍梨といひて 原文・語釈 山に、叡実びがたくて、 語釈 山:比叡山。 叡実:延暦寺の僧。生没年・伝記等未詳。 阿:天台宗・真言宗の密教僧の僧職の一つ。 帝:『続本朝往生伝』などによれば、第... -
紫式部日記「土御門邸の秋(秋のけはひ)」の原文と現代語訳
紫式部日記「土御門邸の秋(秋のけはひ)」 秋のけはひ入り立つままに 原文・語釈 秋のけはひ入がじし色づきわたりつつ、 語釈 入つ:(季節などが)来始める。立ちそめる。 土:藤原道長の邸宅。中宮彰子が出産のため滞在中。 梢:木の枝の先。 遣水:庭... -
方丈記(17)そもそも、一期の月影傾きて|原文・語釈・現代語訳
鴨長明『方丈記』の原文と現代語訳を、語釈付きで全17回に分けて掲載しています。 鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(17) そもそも、一期の月影傾きて 原文・語釈 抑たむとする。 語釈 そもそも【抑】:さて。 いちご【一期】:一生。生涯。 つきかげ... -
方丈記(15)それ、人の友とあるものは|原文・語釈・現代語訳
鴨長明『方丈記』の原文と現代語訳を、語釈付きで全17回に分けて掲載しています。 鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(15) それ、人の友とあるものは 原文・語釈 夫を友とせんにはしかじ。 語釈 ねんごろ【懇ろ】:親しいようす。仲むつまじいようす。 ... -
方丈記(12)おほかた、この所に住みはじめし時は|原文・語釈・現代語訳
鴨長明『方丈記』の原文と現代語訳を、語釈付きで全17回に分けて掲載しています。 鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(14) おほかた、この所に住みはじめし時は 原文・語釈 おほかた、この所に住みはじめし時は、あからさまと思ひしかども、今すでに、... -
方丈記(11)もし、念仏もの憂く|原文・語釈・現代語訳
鴨長明『方丈記』の原文と現代語訳を、語釈付きで全17回に分けて掲載しています。 鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(12) もし、念仏もの憂く、読経まめならぬ時は 原文・語釈 もし、念仏もの憂なければ何につけてか破らん。 語釈 ものうし【物憂し】... -
方丈記(10)ここに、六十の露消えがたに及びて|原文・語釈・現代語訳
鴨長明『方丈記』の原文と現代語訳を、語釈付きで全17回に分けて掲載しています。 鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(11) ここに、六十の露消えがたに及びて 原文・語釈 ここに、六十し。 語釈 つゆ【露】:はかないこと。わずかであること。 すゑは【... -
方丈記(7)すべて、世の中のありにくく|原文・語釈・現代語訳
鴨長明『方丈記』の原文と現代語訳を、語釈付きで全12回に分けて掲載しています。 鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(7) すべて、世の中のありにくく 原文・語釈 すべて、世の中のありにくく、わが身と栖ふべからず。 語釈 ありにくし【在りにくし】:... -
紫式部日記「女郎花」の原文と現代語訳をわかりやすく解説
紫式部日記「女郎花」の原文・語釈 渡殿の戸口の局に見出だせば 渡殿はせたまふ。 語釈 渡殿:渡り廊下。 渡殿:紫式部が土御門殿(藤原道長の邸宅)内に与えられた控室。 見出だす:中から外を見る。 殿:藤原道長。当時43歳。紫式部より5歳ほど年上か... -
ギリシャ神話『アポロンとダフネ』のあらすじをわかりやすく解説
ギリシャで「ダフネの樹」と呼ばれる月桂樹。現代でも芸術分野の功労者に月桂樹の冠が授けられることがありますが、これは『アポロンとダフネ』というギリシャ神話がもとになっています。 エロス(キューピッド)の矢によって、ダフネにどうしようもな...
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