『ゆく古典』にアクセスしていただき、誠にありがとうございます。
このブログでは私自身が魅了された古典文学について、多くの人に「面白い」と思ってもらえるように、できるだけわかりやすい言葉で発信していきます。
古典の専門家でも何でもなく、むしろ中高生の頃は「古文なんて何のために勉強するの?」と思っていた私がなぜ古典ブログを運営しているのか、その経緯を書き記します。
プロフィール

2021年に鴨長明の『方丈記』を初めてちゃんと読み、「生きづらさ」を抱えていた私は大共感。それから『平家物語』『源氏物語』『万葉集』などの有名古典作品を読み漁り、人の悩みや憂い、喜びも、昔も今も変わらないものだとしみじみ感じる。鴨長明と大伴旅人のファン。2025年から音楽活動も始めました。
古典文学にハマった経緯
国語の偏差値が30台だった小学生時代
私はもともと、国語が大の苦手でした。
というか、苦手だと思い込んでいました。
中学受験塾に通っていた頃、国語の偏差値は常に30台。
50を超えたことは一度もなかったと思います。
国語が嫌いになり、マンガすらほとんど読まなくなりました。
中学受験の時から国語は諦めて、比較的得意だった算数と社会(歴史は好きでした)に的を絞ることで、福岡県で一番偏差値の高い中学校にマグレで合格することはできました。
しかし入学後も国語に対する苦手意識は変わらず、中高6年間で平均点を越えたことはなかったと思います。
そもそも中学受験の反動で、国語に限らず勉強自体が嫌になっていましたが⋯⋯。
センター試験対策で古文・漢文を少し勉強する
そんな私に一つ転機となったのが、大学受験でした。
センター試験(現在の大学入学共通テスト)の過去問に出題されていた、山田詠美さんの『ぼくは勉強ができない』を読んで「面白い」と思ったのです。
それからセンター試験に出題されていた小説を中心に、少しずつ本を読むようになりました。
しかし、読書をしてこなかった私は活字を読むのが遅く、現代文の点数は一向に上がりません。
そこで目を付けたのが、古文・漢文でした。
当時の古文と漢文は、大して内容を理解できなくても、文法などの法則を覚えればある程度の点数を稼げたのです。
「今使わない言葉を学んで、何のためになるの?」
と、浅はかだったので興味を持つことはありませんでしたが、「受験のためだけの勉強」はするようになりました。
海外赴任を機に、聖書や古事記に触れる
大学生の頃は、それなりに本を読む学生だったと思います。
社会に出てからは、特にビジネス系の自己啓発本を片っ端から読んでいました。
古典文学に触れるきっかけとなったのは、海外への赴任が決まったことです。
赴任先は中国上海。
世界中から人が集まる土地で、外国人とうまく交流するには、他国の文化や歴史を知ることはもちろん、自国のことも知らなければならないと口酸っぱく言われました。
そこで、とりあえず触れたのが、『聖書』と『古事記』です。
といってもいきなり本格的な原文や訳を読むのはしんどいので、概要をわかりやすく解説してくれる本から入りました。
特に、阿刀田高さんの『○○を知っていますか』シリーズには大変お世話になりました。
『旧約聖書』『新約聖書』『コーラン』『ギリシア神話』など、このシリーズはめちゃくちゃ面白くてわかりやすいのでオススメです。
ねこねこ日本史で鴨長明の生涯を知る
こうして「神話」に対する一定の知識と興味を得た私でしたが、神話以降の古典文学にハマるのはもっと後のことでした。
会社は、うつ病になってしまい辞めました。
個人事業主になっても人付き合いがうまくいかず、行き詰まっていました。
「一切の人間関係を絶って、山奥に引きこもりたい」
と思っていた頃、『ねこねこ日本史』のシーズン5エピソード8「大変な一生だったカモ?方丈鳥記!」をAmazon Prime Videoで見たのです。
再生履歴を見返すと、2021年5月1日のことでした。
「ゆく河の流れは絶えずして」
という冒頭しか知らなかった『方丈記』。
作者の鴨長明のことなんて、名前だけしか知りませんでした。
現代と同じように「生きづらさ」を抱えていた人が、800年前にもいたなんて⋯⋯!
と、感銘を受けた私は『方丈記』を初めてちゃんと読み、ハマっていくのでした。
2021年11月には京都へ行き、「下鴨神社」「河合神社」「方丈の庵跡」を訪問。
『方丈記』をもっと深く理解したいと、自分で辞書を引きながら現代語訳を始めたのが、2021年末頃でした。


2024年4月に古典ブログを開設
それからすっかり古典文学に魅せられた私は、古文・漢文の授業で習うような有名作品を読み漁りました。
辞書を引きながら原文を読み、言葉の意味や由来を知り、現代語の訳文を自力で作ることがとても楽しく、本業にも役立っています。
本業というのは、ライティング業です。
国語の偏差値が30台だった私が今、文章でお金を頂いているなんて、人生の先はわかりません。
このブログは2024年4月に開設しました。
当初は yuku.blog というドメインを使用しておりましたが、2025年9月に koten.blog に移行。
私のようにまったく古典文学に関心がなかった人に、「面白い」と思ってもらえるようなわかりやすい記事を心がけます。
同時に『源氏物語』と『万葉集』の専門サイトも制作中です。
こちらは10年以上かかると思いますが、インターネット上のアーカイブとして残せるよう、地道にコツコツ更新していきます。
学生時代に取り組んでいた音楽活動も、2025年から改めて始めました。
古典文学をテーマにした曲を作ろうかとも思いましたが、さすがにおそれ多くてできません(笑)。
でもいずれは、音楽を通して古典の素晴らしさを伝える活動もしていきたいな、と考えております。
よかったらぜひライブを見に来てください♪

運営者情報
| ブログ名 | ゆくブログ |
| URL | https://yuku.blog/ |
| 運営者名 | ヤンピン |
| 所在地 | 福岡県宗像市 |
| 連絡先 | contact@yuku.blog |
| 創業 | 2018年4月 |
| 事業内容 | WordPress講座 ウェブサイト運営 記事制作 各種ライティング |