古典文学– category –
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マヤ神話
マヤ神話『ポポル・ヴフ』(2)ヴクブ・カキシュ一家殺害事件
マヤ神話『ポポル・ヴフ』の内容を全7回に分けて紹介します。 第2回目は、後に太陽と月となる双子の神、フンアフプーとイシュバランケーが、ヴクブ・カキシュという傲慢な男を一家もろとも 殺害 退治するお話です。双子の神は嘘をついて相手をだまし、... -
マヤ神話
マヤ神話『ポポル・ヴフ』(1)木製人間の創造と破壊
マヤ神話『ポポル・ヴフ』の内容を全7回に分けて紹介します。 第1回目は神話のお決まりともいえる、世界創造のストーリー。空と海だけが広がる暗闇と静寂の世界で、神々は大地を創造し、動物を創り、人間を創ります。しかし、人間は失敗作に終わり、洪... -
方丈記
方丈記の成立はいつ?何時代?書かれている時代と長明の半生
『方丈記』が成立したのは1212年、鎌倉時代に書かれた作品です。その根拠となるのは『方丈記』の最後の文で、次のように記されています。 時に建暦にしてこれを記す。 建暦2年は西暦1212年、弥生は3月、つごもりは月末を表す言葉です。この年の3月は... -
源氏物語
【源氏物語】第1帖「桐壺」のあらすじをわかりやすく解説
『源氏物語』の第1帖「桐壺」のあらすじと、登場人物を簡単にわかりやすくまとめました。 帝と桐壺更衣との間に皇子として生まれ、この世の者とは思えないほどかわいらしく、学問や音楽の才能にも恵まれた美少年はやがて「光る君」と呼ばれるようになり... -
源氏物語
源氏物語「桐壺」(9)藤壺への思慕|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 華やかな左大臣家の勢い その夜、大臣の御里に 原文 その夜、大臣いたり。 語釈 さと【里】:家。 まかづ【罷づ】:「行く」「来」の丁寧語。出かけます。参ります。 さほふ【作法】:婿として迎える婚礼。 もてかしづく... -
源氏物語
源氏物語「桐壺」(8)光源氏の元服・結婚|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 光源氏12歳、御元服の儀式 この君の御童姿、いと変へまうく思せど 原文 この君の御童姿うまつれり。 語釈 わらは【童】:元服以前の子供。10歳前後の子供。 げんぶく【元服】:男子の成人を祝う儀式。髪を大人ふうに改め... -
源氏物語
源氏物語「桐壺」(7)藤壺と光る君|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 桐壺更衣のかたちに似る人 年月に添へて、御息所の御ことを 原文 年月の宮の御かたちすぐれたまへる聞こえ高くおはします。 語釈 みやすんどころ【御息所】:天皇の御寝所に仕える女性。桐壺更衣のこと。 なずらひ【準ひ... -
源氏物語
源氏物語「桐壺」(6)源氏になす|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 光源氏6歳、祖母北の方の死 月日経て、若宮参りたまひぬ 原文 月日経も聞こえ、女御も御心おちゐたまひぬ。 語釈 きよら【清ら】:清らかで美しいさま。華麗なさま。 およすく:成長する。おとなびる。 ゆゆし「由由し・... -
源氏物語
源氏物語「桐壺」(5)長恨歌の御絵|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 楊貴妃のかたち 命婦は、「まだ大殿らせたまはざりける」と 原文 命婦にせさせたまふ。 語釈 おほとのごもる【大殿籠る】:おやすみになる。 つぼせんざい【壺前栽】:中庭に植えた草木。中庭の植え込み。 さかり【盛り... -
源氏物語
源氏物語「桐壺」(4)母君の本音|語注・原文・現代語訳
源氏物語「桐壺」の全文はこちら 母君の返事 命長さの、いとつらう思うたまへ知らるるに 原文 「命したまへ。ゆゆしき身にはべれば、かくておはしますもいまいましうかたじけなくなむ」とのたまふ。 語釈 いのちながさ【命長さ】:長寿であること。 おもひ...