万葉集「巻6-968番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑

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原文

  大夫跡 念在吾哉 水莖之 水城之上ニ尒 泣将拭

読み下し文

  大夫ますらをおもへるわれや水茎みづくきみづうへに涙のごはむ

語釈
  • ますらを【大夫】:立派な男。硬派。
  • みづくき【水茎】:水城にかかる枕詞。

現代語訳

  私が硬派な漢だと思えることがあろうか。水茎の水城の上で涙を拭おう。

作者

 大伴旅人

万葉歌碑

万葉集「巻6-968番歌」の万葉歌碑 / 2024年10月4日訪問
万葉歌碑の所在地
福岡県太宰府市「水城館」 / 2024年10月4日訪問

場所:水城館

住所:〒818-0132 福岡県太宰府市国分2丁目17

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この記事を書いた人

うつ病で生きづらさを抱えていた30代の頃に、鴨長明『方丈記』を読んで大共感。「人の悩みは昔も今も変わらないものだ」としみじみ感じ、学生時代はまったく興味がなかった古文や漢文の魅力に初めて気づきました。20年計画で『源氏物語』と『万葉集』の全訳にも挑戦中。万葉歌碑めぐりや街道歩きなど歴史探訪も好きです。

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