万葉集「巻5-839番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑

  春の野に霧立ち渡り降る雪と人の見るまで梅の花散る

目次

原文

  波流能努尒 紀理多知和多利 布流由岐得 比得能美流麻提 烏梅能波奈知流

  筑前目田氏真上

読み下し文

  春のきりわたる雪と人の見るまで梅の花

  筑前目つくしのみちのくちのさくわん田氏真上でんしのまかみ

語釈
  • たちわたる【立ち渡る】:(雲・霧などが)一面に立つ。
  • さくゎん【目】:国司の第四等官。

現代語訳

  春の野に霧が一面に立ち渡り、降る雪かと人が見るほど真っ白な梅の花が散っている。

  筑前目つくしのみちのくちのさくわん田氏真上でんしのまかみ

作者

 田氏真上

万葉歌碑1

万葉集「巻5-839番歌」の万葉歌碑 / 2024年10月4日訪問
万葉歌碑1の所在地
圓通閣 / 2024年10月4日訪問

場所:圓通閣(太宰府メモリアルパーク内)

住所:〒818-0134 福岡県太宰府市大佐野字野口807-128

万葉歌碑2

万葉集「巻5-839番歌」の万葉歌碑 / 2024年10月4日訪問
万葉歌碑2の所在地
太宰府歴史スポーツ公園 / 2024年10月4日訪問

場所:太宰府歴史スポーツ公園

住所:〒818-0138 福岡県太宰府市吉松4丁目1-1

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この記事を書いた人

うつ病で生きづらさを抱えていた30代の頃に、鴨長明『方丈記』を読んで大共感。「人の悩みは昔も今も変わらないものだ」としみじみ感じ、学生時代はまったく興味がなかった古文や漢文の魅力に初めて気づきました。20年計画で『源氏物語』と『万葉集』の全訳にも挑戦中。万葉歌碑めぐりや街道歩きなど歴史探訪も好きです。

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