万葉集「巻5-829番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑

  梅の花咲きて散りなば桜花継ぎて咲くべくなりにてあらずや

目次

原文

  烏梅能波奈 佐企弖知理奈波 佐久良婆那 都伎弖佐久倍久 奈利尒弖阿良受也

  薬師張氏福子

読み下し文

  梅の花咲きてりなば桜花さくらばなぎて咲くべくなりにてあらずや

 薬師くすりし張氏福子ちやうしのふくし

語釈
  • くすりし【薬師】:医師。

現代語訳

  梅の花が咲いて散ったら、桜の花が続いて咲くようになっているではないか。

 薬師くすりし張氏福子ちやうしのふくし

作者

 張氏福子

万葉歌碑

万葉集「巻5-829番歌」の万葉歌碑 / 2024年10月4日訪問
万葉歌碑の所在地
とびうめアリーナ(太宰府市総合体育館) / 2024年10月4日訪問

場所:とびうめアリーナ(太宰府市総合体育館)

住所:〒818-0135 福岡県太宰府市向佐野21-2

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この記事を書いた人

うつ病で生きづらさを抱えていた30代の頃に、鴨長明『方丈記』を読んで大共感。「人の悩みは昔も今も変わらないものだ」としみじみ感じ、学生時代はまったく興味がなかった古文や漢文の魅力に初めて気づきました。20年計画で『源氏物語』と『万葉集』の全訳にも挑戦中。万葉歌碑めぐりや街道歩きなど歴史探訪も好きです。

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