万葉集「巻5-795番歌」の原文・現代語訳・作者・万葉歌碑

  家に行きて如何にか吾がせむ枕づく妻屋さぶしく思ほゆべしも

目次

原文

  伊弊尒由伎弖 伊可尒可阿我世武 摩久良豆久 都摩夜左夫斯久 於母保由倍斯母

読み下し文

  いへに行きて如何いかにかがせむ枕づくつまさぶしくおもほゆべしも

語釈
  • まくらづく【枕づく】:「妻屋」にかかる枕詞。枕を並べる。
  • つまや【妻屋】:夫婦の寝室。
  • おもほゆ【思ほゆ】:しぜんに思われる。

現代語訳

  家に帰ったところで、どのように私は過ごそうか。枕を並べた妻との寝室がきっと寂しく思われるのだろうなあ。

作者

 山上憶良

万葉歌碑

万葉集「巻5-795番歌」の万葉歌碑 / 2024年10月4日訪問
万葉歌碑の所在地
太宰府悠久の丘 / 2024年10月4日訪問

場所:太宰府悠久の丘(太宰府メモリアルパーク内)

住所:〒818-0134 福岡県太宰府市大佐野字野口807-128

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この記事を書いた人

うつ病で生きづらさを抱えていた30代の頃に、鴨長明『方丈記』を読んで大共感。「人の悩みは昔も今も変わらないものだ」としみじみ感じ、学生時代はまったく興味がなかった古文や漢文の魅力に初めて気づきました。20年計画で『源氏物語』と『万葉集』の全訳にも挑戦中。万葉歌碑めぐりや街道歩きなど歴史探訪も好きです。

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