【訪問記】方丈の庵跡(鴨長明方丈址)の場所と道中の楽しみ

 ここに、六十むそぢの露消えがたに及びて、さらに、すゑ宿やどりを結べる事あり。

 60歳という露が消えそうな年齢になって、末葉の宿り(余生を過ごす住まい)を造った鴨長明。「広さはわづかに方丈(約5畳)」という小さな庵で、「日野山の奧にあとをかくして」晩年を過ごしました。代表作の『方丈記』は、その時に書かれた作品です。

 今、方丈の庵があったとされる跡地が、京都市伏見区にある日野山にあります。京都市営地下鉄東西線の「石田駅」から歩いて約50分。なかなか距離がありますが、長明ファンなら一度は訪れてみたいところ。道中は人も車も少なく、ちょっとした山道もあり、散歩するにはちょうど良いコースです。「歩み煩ひなく、心遠く至る時」は、ぜひ方丈の庵跡を訪ねてみてくださいね♪

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方丈の庵跡(鴨長明方丈址)の場所

 方丈の庵跡は、京都市伏見区日野にあります。Googleマップでは「鴨長明方丈址」として登録されていますのでご注意ください。

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この記事を書いた人

うつ病で生きづらさを抱えていた30代の頃に、鴨長明『方丈記』を読んで大共感。「人の悩みは昔も今も変わらないものだ」としみじみ感じ、学生時代はまったく興味がなかった古文や漢文の魅力に初めて気づきました。20年計画で『源氏物語』と『万葉集』の全訳にも挑戦中。万葉歌碑めぐりや街道歩きなど歴史探訪も好きです。

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